つまずき辞典

SBI証券楽天証券比較米国株

SBI証券と​楽天証券、​米国株は​どこが​違う?​——手数料・為替・受渡日・逆指値・取引時間を​公式ルールで​比較

/ 執筆 アラタ

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筆者の​立場​(先に断っておく)

私は楽天証券・SBI証券・三菱UFJ eスマート証券の口座を持っていますが、米国株を実際に売買したのは楽天証券だけです。SBI証券の米国株については口座を持っているだけで、この記事の比較は両社の公式ルールを並べたものです。体験に基づく部分(楽天)と、公式資料に基づく部分(SBI)を区別して読んでください。

「乗り換えれば解決」は​半分だけ正しい

楽天証券の米国株で差金決済や受渡日のルールにつまずくと、「SBI証券なら違うのでは」と考えます。結論から言うと、基本ルールはほぼ同じです。乗り換えで解決するのは一部だけ。ただし、2社目の口座を持つこと自体には別の利点があります。

つまずき 受渡日や差金決済のルールは楽天証券固有だと思っていた。法令とクリアリングの仕組みに基づくので、SBI証券でも同じだった。

比較表​(公式ルール、2026年8月時点)

項目 楽天証券 SBI証券
取引手数料(課税口座) 0.495%、最低0・上限22ドル 0.495%、最低0・上限22ドル
取引手数料(NISA) 無料 無料(ゼロ革命の対象)
リアルタイム為替(円⇔ドル) 0銭 0銭(インターネットコース、2023/12〜)
円貨決済の為替スプレッド 1米ドル25銭 1米ドル25銭(定時為替)
円貨決済のレート確定 米国約定日の翌国内営業日11時頃 国内約定日10:00のレート(11:00以降確定)
受渡日 国内約定日から起算して3営業日目 国内約定日から起算して3営業日目
逆指値 可(成行・指値)、IFD・トレイリングも 可(成行・指値)、2019/10〜
期間指定の上限 注文日から最長90日 米国営業日ベース最長90営業日
レギュラー取引時間(標準時) 23:30〜6:00 23:30〜6:00
プレマーケット あり(2026/1〜、指値のみ) 公式FAQに記載なし
外貨の入金 リアルタイム為替で円→ドル ドコモSMTBネット銀行・SBI新生銀行からほぼリアルタイム入金(外貨入出金手数料無料)
最低取引単位 1株 1株

同じ​ところ

  • 手数料・為替の構造:課税口座0.495%、NISA無料、リアルタイム為替0銭、円貨決済25銭。まったく同じ
  • 受渡日:どちらもT+2(国内約定日から起算して3営業日目)。売却代金が受渡日まで使えないのも同じ
  • 逆指値:どちらも成行・指値で使える。期間指定は最長90日
  • 取引時間:レギュラーは同じ

違う​ところ

楽天:プレマーケット取引

楽天証券は2026年1月からプレマーケット(標準時18:00〜23:30)で指値注文が出せます。SBI証券の公式FAQには時間外取引の記載がありません。

SBI:外貨の​入金経路

SBI証券はドコモSMTBネット銀行(旧住信SBIネット銀行)やSBI新生銀行から、外貨をほぼリアルタイムで入金でき、外貨入出金手数料は無料です。銀行側で両替してドルのまま入れる運用がしやすい構造です。

SBI:期間指定注文の​細かい​ルール

  • 一部約定した期間指定注文の残数は、翌営業日に繰り越されず失効
  • 配当落ち日の朝に失効
  • NISA預りで受渡日が年をまたぐ注文は受付不可
  • 成行・逆指値(成行)の注文時は、基準価格100ドル未満なら110%、100ドル以上なら103%の余力が拘束される(円貨決済はさらに為替×105%)

楽天証券にも「期間指定でも執行後は本日中扱い」という独自ルールがあり、細部はそれぞれ違います。

2社目の​口座を​持つ意味

ルールが同じなら乗り換える意味はないのか、というとそうでもありません。

  • 片方が取引制限・障害のとき、もう片方で動ける
  • NISAはどちらか1社。課税口座をもう1社に分けると、用途の切り分けがしやすい
  • 外貨の入金経路が違うので、為替の扱いやすい方を選べる

「楽天で困ったからSBIへ」ではなく、「役割を分ける」のが2社持ちの正しい使い方です。

判断の型 1. 差金決済・受渡日・手数料の不満は、乗り換えても解決しない(同じ) 2. プレマーケットで指値を置きたい→楽天 3. 銀行でドルを作ってそのまま入れたい→SBI 4. 2社持つなら、NISAを置く会社と短期売買する会社を分ける

まとめ

  • 手数料・為替・受渡日・逆指値・取引時間は両社ほぼ同じ
  • 楽天はプレマーケットあり、SBIは外貨入金経路が強い
  • 期間指定注文の細部ルールは各社独自
  • 2社目は「乗り換え」ではなく「役割分担」で持つ
出典を見る(12件)
  1. SBI証券「米国株式 手数料」 — https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/trading/stock_gai_23.html
  2. SBI証券「米国株式 決済方法・為替」 — https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/trading/stock_gai_12.html
  3. SBI証券「ゼロ革命」 — https://www.sbisec.co.jp/visitor/zero-revolution
  4. SBI証券 FAQ「米国株式の受渡日」 — https://faq.sbisec.co.jp/answer/5f2a3e34d315940011c545c2/
  5. SBI証券 FAQ「期間指定注文・失効」 — https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ed9e4c450df500012206b99/
  6. SBI証券 FAQ「円貨決済の為替レート」 — https://faq.sbisec.co.jp/answer/5fea5e37dbe2220011883435/
  7. SBI証券 FAQ「外貨入出金」 — https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ee9736ef93f6b0017a76e75/
  8. SBI証券 FAQ「取引時間」 — https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ef47152d46ae80016c2af85/
  9. SBI証券 FAQ「成行注文の拘束余力」 — https://faq.sbisec.co.jp/answer/5eafb904171ba70012b8faea/
  10. 楽天証券「米国株式 取引ルール」 — https://www.rakuten-sec.co.jp/web/us/stock/rule/ground_rules.html
  11. 楽天証券「米国株式 手数料」 — https://www.rakuten-sec.co.jp/web/us/stock/commission.html
  12. 楽天証券「米国株式プレマーケット取引の開始について」 — https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20260113-01.html

よくある質問

どちらが手数料が安いですか?

課税口座の米国株はどちらも0.495%(上限22ドル)で同じです。NISA口座の米国株はどちらも取引手数料無料です。為替はリアルタイム為替が両社0銭、円貨決済は両社25銭で同じ構造です。

受渡日は違いますか?

同じです。両社とも国内約定日(現地約定日の翌国内営業日)から起算して3営業日目が受渡日です。

逆指値はどちらでも使えますか?

使えます。SBI証券は2019年10月から逆指値(指値指定・成行指定)に対応、楽天証券も逆指値・IFD・トレイリングに対応しています。